ドラムの豆知識特集!スティックの持ち方

ドラムスティックの持ち方は、グリップとも呼ばれますが、基本的には大きく分けて「マッチドグリップ」と「レギュラーグリップ(トラディショナル・グリップ)」の2種類あります。 この中で最もポピュラーになっているのが、マッチドグリップです。

マッチドグリップでは、親指と人差し指を使って、スティックの長さの3分の1から4分1の間で一番バランスがいいポイントを探します。次に、親指の第一間接の腹、上人差し指の第一間接でその部分をはさみます。ひっぱっても抜けない程度の力ではさみましょう。残っている指を握るような感じで、包み込むようにして添えていきます。

マッチドグリップは、もっと詳しく分類すると、さらに2通りに分けられます。その一つがフレンチグリップ(ティンパニーグリップ)で、親指を上の方に向けるのが特徴のグリップです。ティンパニ奏者がこうした持ち方をするので「ティンパニ・グリップ」という名称も付いていますが、実際にはティンパニ奏者によってそれぞれグリップが異なります。

フレンチグリップの最も大きなメリットは、バウンドコントロールが容易になる点です。親指と人差し指が支点となり、バウンドするスティックを中指と薬指、そして小指でうまくはじき、細かいフレーズにも高速プレイにも対応できます。このグリップでは音が暴れにくくなりますし、粒が揃いやすい利点もあります。

反対にデメリットは、他の持ち方と比べて、手首の可動域は非常に狭くなります。スナップによって音量を調節するのが難しいので、大音量を出したい時には向きません。また、親指と手首をバウンドのストッパーに使うので、必要以上に強打してしまうとケガにつながるので注意しましょう。

次にジャーマングリップですが、こちらは手の甲を上へ向ける握り方です。手首を多少内側の方に回転させて、スティックとスティックとの角度が90度に近づきます。ジャーマングリップは、クラシックの打楽器を演奏する人に多いという特徴があります。中学校あるいは高校の吹奏楽部など、教育現場でもこの持ち方が採用されている場合がほとんどです。

ジャーマングリップのメリットとしては、スティックが横ブレしてしまうのが少なく、ピンポイントで打点が狙えることです。スネアドラムで細かいパッセージを演奏する時に向いていますし、小さい音でも繊細な表現ができます。

デメリットとしては、肩あるいはひじ周りに力が入りやすくなることや、フィンガーコントロールが難しくなる点が挙げられます。

一方、レギュラーグリップの握り方は、親指と人差し指の付け根の部分でしっかりとはさみこみます。薬指の第一関節、第二間接の中間に乗せましょう。その上から人差し指と中指をそえます。

この持ち方は、もともとヨーロッパの軍楽隊が行進しながら太鼓を演奏した際に必然的に生まれた持ち方だと言われています。現代のマーチングバンドなどでは、打面が平行のマーチングスネアドラムが主流ですが、見た目が良いという理由によってほとんどトラディショナルグリップが採用されています。

オーケストラ、吹奏楽における打楽器奏者やドラマーでも、このグリップにこだわっているプレイヤーも多数存在します。メリットとしては、右左で強弱あるいは音色に差を付けられ、立体的な演出が可能になる点です。マッチドグリップと比べて、楽器の近くに構えられるため、独特の一体感が生まれやすくなります。

デメリットとしては、スネアドラムやドラムセットに特化した握り方になるため、他の楽器に応用することができません。いつもトラディショナルグリップで演奏していると、マッチドグリップに戻した場合に右手とのバランスがとりづらいことがあります。

それぞれのグリップの良さを理解して、思い通りの演奏ができるように練習しましょう。

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